特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方
Ⅵ 術中・術後の急変への対応法
■術中編
内視鏡下副鼻腔手術時の視神経管損傷
御厨 剛史
1
,
山下 裕司
1
1山口大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学分野
pp.304-308
発行日 2013年4月30日
Published Date 2013/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102498
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◆術中視神経管損傷はいったん生じると完全回復困難な重篤な合併症を起こしうる。
◆視神経管を損傷しやすい条件として,管の隆起と骨壁の菲薄化をきたしやすいonodi cellや副鼻腔の含気化良好な例が挙げられる。
◆術前のCT読影や術中ナビゲーションの使用によりリスクは回避しうる。
◆損傷時の適切な対応には,迅速な眼科的評価とステロイド治療開始,視神経管開放術の適応判断にいたる流れの知識と準備が必要である。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.