連載 眼科図譜・20
視神経管X線写真と副鼻腔の位置判定法
中村 康
1
1日本医科大学
pp.391-392
発行日 1956年3月15日
Published Date 1956/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205642
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解説
副鼻腔疾患,視神経疾患又は内頸動脈疾患(動脈瘤,動脈硬化等)に際して視神経管X線写真撮影を試みる。
撮影法は1)眼窩外縁から,正中線に向つて,35°に垂直縁面を曳く。2)次に同じ眼窩外縁から,同側の独乙水平面に,凡10°上方への水平線面を曳く。此二線面は他側の後頭耳後部で交る。此点と眼窩外縁点とを結ぶ線を,乾板面に垂直になるように頭を固定し,此とX線管球中心線とを一致させ,撮影すると,視神経管は眼窩外縁面積の1/4外下方の中央に明瞭に現われる。
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