特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方
Ⅳ 疾患ごとの救急処置法・処方
■外傷
気道・頸部外傷
真栄田 裕行
1
1琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座
pp.154-159
発行日 2013年4月30日
Published Date 2013/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102468
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Point
◆外傷は突発的に発生するものであり,通常は周到な治療計画,準備が困難である。そのため救急現場での臨機応変な態度が求められる。どのような外傷でも軽症例から,即死を含む生命予後にかかわる例まで,いずれの病態も予想しておくべきである。
◆頸部は狭小な領域に生命維持に不可欠な重要臓器が密集しているため,一見軽症にみえても生命の危機に直結する場合がある。
◆待機的治療を選択する間がなく,緊急的な治療,手術になる場合が多々ある。
◆交通事故や暴力事件など,後に訴訟になる例もありうるため,詳細な記録を残すことが肝要。
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