Japanese
English
特集 花粉症の治療―新たな展開
食事療法・民間療法
Diet and alternative therapies for allergey to pollen
蒲池 桂子
1
Keiko Kamachi
1
1女子栄養大学栄養クリニック
pp.42-48
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102358
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POINT
●花粉症の患者は国民の20%に及ぶとされており,また,このうち成人アレルギー性鼻炎患者の代替医療受療率は19%,漢方薬(医師の処方によらない),乳酸菌食品,プロポリスが上位を占めており年齢があがるにつれて受療率が上昇している。
●機能性食品としての食事療法では,プロバイオティクス,スギ花粉舌下免疫療法とスギ花粉抗原を含むワクチンとしての米の開発などが研究されている。
●治験で指摘される高いプラセボ効果の背景には,生活日誌の記入などによる規則正しい生活,生活の見直しが花粉症症状を抑える免疫系の強化に関連している可能性がある。
●免疫力強化のための食事療法としては,睡眠不足とストレスの解消,摂取栄養素の見直し,暴飲暴食の管理,腸内環境に着目した食事を重視する。
●民間療法との対峙について:長く庶民の間で伝承されてきた民間療法も多く,その中から学ぶことは多い。伝承されてきた民間療法の研究はさらに続けられることが重要と思われる。
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