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特集 花粉症の治療―新たな展開
花粉症の漢方治療
Traditional Japanise medicine for pollinosis
田原 英一
1
Eiichi Tahara
1
1(株)麻生飯塚病院東洋医学センター漢方診療科
pp.36-41
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102357
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POINT
●花粉症の急性期は滲出性であり,小青竜湯や越婢加朮湯のような麻黄剤がよく用いられる。
●亜急性期には浮腫性となり鼻閉が始まる時期となり,この際は葛根湯(加川芎辛夷)あるいは柴胡桂枝乾姜湯がしばしば用いられる。
●慢性期は増殖性の変化が加わり,柴胡剤(小柴胡湯加桔梗石膏など),駆瘀血剤(桂枝茯苓丸など)を併用するが,一部に冷えて新陳代謝が低下して治りにくくなった病態があり,麻黄附子細辛湯や茯苓四逆湯などが用いられる。
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