Japanese
English
特集 メニエール病Update
新しい病態
New aspects of pathology of Menière's disease
山根 英雄
1
Hideo Yamane
1
1大阪市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉病態学
pp.977-984
発行日 2012年12月20日
Published Date 2012/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102332
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Ⅰ はじめに
メニエール病の病理は内耳の特発性内リンパ水腫であることは,1938年のYamakawa1),Hallpikeら2)の側頭骨病理の報告以来,今もって普遍的に信じられているものである。その後の種々の臨床研究および,実験動物を主体とした基礎研究は内リンパ水腫の原因の検討,内リンパ水腫の病態の把握ならびにempiricalな治療とその解釈にあてられてきた3)。しかし,結局のところいまだ原因不明のまま今日に至っている。われわれのデータを基にメニエール病の新しい病態の背景とその確からしさについて述べる。
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