Japanese
English
特集① 睡眠医学と耳鼻咽喉科
睡眠の評価と検査
Evaluation and investigation of sleep
中田 誠一
1
,
平田 正敏
1,2
,
鈴木 賢二
1
Seiichi Nakata
1
1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院耳鼻咽喉科
2藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院検査部
pp.705-712
発行日 2012年9月20日
Published Date 2012/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102270
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Ⅰ はじめに
睡眠障害の検査法として最初に挙げなければならないのは睡眠ポリグラフィ(polysomnography:PSG)である。しかしこれですべての睡眠障害の鑑別診断が行えるということではない。例えば,概日リズム睡眠障害などは比較的長く睡眠覚醒パターンを調べる必要があり,終夜睡眠ポリグラフィー(polysomnography:PSG)よりも睡眠日誌やアクチグラフィが重宝される。また不眠症では,PSGのほかに睡眠感や睡眠習慣の調査表も併用必須である。さらに睡眠障害に伴う昼間の眠気などの評価にはスタンフォード眠気尺度Stanford Sleepiness Scale(SSS)1)やEpworth sleepiness scale(ESS)2)などの主観的評価法と睡眠潜時反復テスト(Multiple Sleep Latency Test:MSLT)3)などの客観的評価法がある。このように睡眠障害の検査法は,PSG以外にもさまざまな主観的・客観的検査法がある。
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