Japanese
English
目でみる耳鼻咽喉科
声門下狭窄を認めた限局型Wegener肉芽腫症の1例
A case of localized Wegener's granulomatosis with subglotic stenosis
山内 彰人
1
,
林 崇弘
2
,
上羽 瑠美
1
,
二藤 隆春
1
,
山岨 達也
1
,
神田 浩子
3
,
萩野 昇
4
,
鈴木 毅
5
Akihito Yamauchi
1
1東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科
2埼玉医科大学耳鼻咽喉科
3東京大学医学部附属病院アレルギーリウマチ内科
4帝京大学ちば綜合医療センター血液リウマチ内科
5三井記念病院膠原病リウマチ内科
pp.255-259
発行日 2012年4月20日
Published Date 2012/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102104
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Ⅰ.はじめに
Wegener肉芽腫症は,上気道および下気道の肉芽腫性病変,血管炎および糸球体腎炎を3主徴とする症候群であり,上気道,肺,腎の3病変が揃う全身型と,揃わない不全型あるいは限局型に分類される。耳鼻咽喉科領域では鼻副鼻腔に病変が生じることが多く,喉頭や気管に生じることは比較的稀である1)。筆者らは,経過中に声門下狭窄を認めて気管切開術を必要としたWegener肉芽腫症の1例を経験したので,文献的考察を交えて報告する。
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