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特集 こんなときどうする?―頭頸部外科編
化学放射線療法後の喉頭全摘後に咽頭皮膚瘻が生じた
Pharyngocutaneous fistula occurred in laryngectomy patients after chemoradiation
菅澤 正
1
Masashi Sugasawa
1
1埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科・耳鼻咽喉科
pp.481-485
発行日 2011年6月20日
Published Date 2011/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101894
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Ⅰ.はじめに
化学放射線療法(concomitant chemo-radio therapy:CCRT)の進歩普及により,進行喉頭癌においても喉頭温存治療が試みられる機会が増加し,それに伴い救済手術として,喉頭全摘術の頻度は上昇の一途をたどっている。
当然ながら,術後の合併症,特に難治性の咽頭皮膚瘻の頻度は上昇しており,頭頸部外科医にとって,その予防と治療は大きな課題となっている。
本稿では,当施設でのCCRT後の喉頭全摘術施行時の注意と咽頭皮膚瘻の取り扱いについて,本施設での経験を述べたい。
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