Japanese
English
特集 こんなときどうする?―頭頸部外科編
経口的腫瘍摘出中,下咽頭に穿孔が!
How control the hypopharyngeal perforation !
冨藤 雅之
1
,
塩谷 彰浩
1
Masayuki Tomifuji
1
1防衛医科大学校耳鼻咽喉科学講座
pp.478-480
発行日 2011年6月20日
Published Date 2011/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101893
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Ⅰ.はじめに
咽喉頭腫瘍に対する経口的咽喉頭部分切除術は喉頭機能温存療法のなかでも治療による侵襲が少なく,術後の回復も速やかであり,適切に症例を選択すれば疾患のコントロールも良好である1~4)。近年多くの施設で導入されつつある術式であるが,少ないながらも手術合併症を起こすこともある。合併症として起こりうるものとしては,術中・術後出血,気導浮腫,創傷治癒のトラブル,嚥下障害,咽頭の穿孔などが考えられる。本稿では経口的咽喉頭部分切除術における咽頭穿孔への対応について解説する。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.