雑誌文献を検索します。書籍を検索する際には「書籍検索」を選択してください。

Volume 63, Issue 3 （March 2020）

形成外科 63巻3号（2020年3月発行）

投稿論文原著

咽頭喉頭全摘後の前外側大腿皮弁による再建石田勝大 ¹ , 兒玉浩希 , 岸慶太 , 宮脇剛司 ¹東京慈恵会医科大学形成外科学講座キーワード：ドレナージ , X線透視検査 , 咽頭切除 , 下咽頭腫瘍 , 外科的皮膚弁 , 血管外科 , 喉頭腫瘍 , 喉頭切除 , 大腿 , X線CT , 中咽頭腫瘍 , 吻合術 , 頸部郭清術 , ビデオ記録 , 失血-外科 , Doppler超音波診断 , 治療成績 , 手術時間 Keyword: Fluoroscopy , Surgical Flaps , Treatment Outcome , Anastomosis, Surgical , Blood Loss, Surgical , Laryngeal Neoplasms , Hypopharyngeal Neoplasms , Laryngectomy , Video Recording , Vascular Surgical Procedures , Thigh , Tomography, X-Ray Computed , Pharyngectomy , Oropharyngeal Neoplasms , Drainage , Ultrasonography, Doppler , Operative Time , Neck Dissection pp.370-378

発行日 2020年3月10日 Published Date 2020/3/10

DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2020247091

PDF(1763KB)

有料閲覧

文献概要
1ページ目
サイト内被引用

当院でTPLE(咽頭喉頭全摘)後に前外側大腿皮弁(ALT)による再建を行い、術後6ヵ月以上経過観察できた33例の機能成績を検討した。全例が原発巣切除後の即時再建であり、経過観察期間は中央値で11ヵ月、年齢は平均69歳であった。その結果、摂食機能は通常食が25例(76%)、刻み食が6例(18%)、ミキサー食が2例(6%)で、経管栄養や胃瘻依存の症例はなかった。一方、肛門側の吻合部狭窄様症状は6例(12%)、嚥下時の鼻腔への水分逆流は4例(8%)で認められた。音声機能に関しては、食道発声のみで日常会話が可能な症例は5例(15%)であった。気管食道シャントは8例で挿入されており、全例で発声可能であった。