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特集 診療所における工夫―私はこうしている
睡眠時無呼吸症候群への対応
Multidisciplinary approach for sleep apnea syndrome
佐藤 公則
1
Kiminori Sato
1
1佐藤クリニック耳鼻咽喉科・頭頸部外科・睡眠呼吸障害センター
pp.133-140
発行日 2011年2月20日
Published Date 2011/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101751
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Ⅰ.はじめに
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea syndrome:OSAS)に対して耳鼻咽喉科・頭頸部外科医は良質の医療を提供できると筆者は確信している。その理由は,耳鼻咽喉科・頭頸部外科(以下,耳鼻咽喉科とする)は上気道を専門領域にしている診療科であること,外科的治療を行う耳鼻咽喉科は内科的治療を含めた集学的治療をOSASに対して行えることである。
他科との境界領域・集学的治療が必要な領域を診療する際には,①患者に対してより質の高い医療が耳鼻咽喉科から提供されなければならない,②関連診療科の医師,医療関係者から必要とされる耳鼻咽喉科にならねばならない,③患者および医療関係者への耳鼻咽喉科診療の情報提供と啓蒙活動(広報)が大切であると考えており,当院でもこの理念に基づいたOSASに対する診療を心がけている。
耳鼻咽喉科医はOSASの診療においてさらなる貢献ができると考えている。診療所におけるOSAS診療に対する筆者の工夫を述べる。
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