今月の主題 臨床医のための呼吸調節と障害
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群への一般医のかかわり
櫻井 滋
1
,
高橋 進
1
,
笠井 良彦
2
1岩手医科大学第3内科
2北上済生会病院呼吸器科
pp.1169-1172
発行日 2004年7月10日
Published Date 2004/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100884
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ポイント
本症候群の潜在患者に,適切な医療の機会を与えることができるのは睡眠医療を専門としない一般医である.
本症候群の患者は肥満を呈するとは限らず,診察や簡易検査のみで除外診断することは専門医であってもきわめて困難である.
薬物療法に抵抗する生活習慣病や頻尿,胸やけ,口渇など睡眠時に悪化する症状,抑うつ傾向などに着目し,本症候群の存在を疑うことが重要である.
第一選択である持続陽圧呼吸(CPAP)療法は典型的在宅医療であり,一般医も主体的にかかわることが可能な医療である.
多くの睡眠検査施設が一般医の見学を歓迎しており,検査・診療の実際を知ることが睡眠医療に対する理解を深める早道である.
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