特集 耳鼻咽喉科感染症の完全マスター
Ⅲ.診断・治療をマスターする
11.かぜ症候群
佐藤 公則
1,2
1佐藤クリニック耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2久留米大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
pp.269-274
発行日 2011年4月30日
Published Date 2011/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101857
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Ⅰ はじめに
気道は鼻腔,咽頭,喉頭,気管,気管支,細気管支を経て肺胞に達する。このうち鼻腔から喉頭までを上気道,気管より末しょうを下気道という。
急性上気道感染症とは,外界から微生物が侵入して上気道で急性炎症が起こった病態であり,これには急性上気道炎(いわゆるかぜ症候群),急性咽頭炎,急性扁桃炎,急性喉頭炎,急性喉頭蓋炎が含まれる。
上気道を専門領域にする耳鼻咽喉科・頭頸部外科医はかぜ症候群を含めた急性上気道感染症を診療する機会が多い。本稿ではかぜ症候群の診断と治療を解説する。
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