Japanese
English
目でみる耳鼻咽喉科
経過中に自己免疫性膵炎を合併したIgG4関連硬化性疾患の1例
A case of IgG4-related screlosing disease complicating auto-immune pancreatitis
倉上 和也
1
,
太田 伸男
1
,
石田 晃弘
1
,
稲村 和俊
2
,
青柳 優
1
Kazuya Kurakami
1
1山形大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座
2山形県立河北病院耳鼻咽喉科
pp.96-98
発行日 2010年2月20日
Published Date 2010/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101542
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Ⅰ.はじめに
IgG4関連硬化性疾患は,全身の諸臓器にCD4ないしCD8陽性Tリンパ球とIgG4陽性形質細胞が浸潤する全身性疾患である。ミクリッツ病,自己免疫性膵炎,原発性硬化性胆管炎,後腹膜線維症などが,この新しい疾患概念であるIgG4関連硬化性疾患の1つの表現型である可能性が示唆されてきている。今回われわれは,両側顎下腺および涙腺の腫脹を主訴に来院し,経過中に自己免疫性膵炎を発症した症例を経験したので呈示する。
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