特集 頭頸部再建外科―日常臨床から理論まで
Ⅱ.血管吻合術
Ⅱ.血管吻合術
濱畑 淳盛
1
,
櫻井 裕之
1
1東京女子医科大学形成外科
pp.65-69
発行日 2009年4月30日
Published Date 2009/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101420
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Ⅰ はじめに
頭頸部領域の血管吻合は,特に遊離組織弁移植術1)(以下,free flapと略す)を用いた再建外科において重要な手術手技である。マイクロサージャリーを用いた微小血管吻合技術の確立は複雑な機能・形態を有する頭頸部領域の治療成績を飛躍的に向上させたが,近年集学的治療の進歩に伴い,放射線治療後や手術後の瘢痕を伴う頭頸部再建症例も増加傾向にある。この場合,適切な移植床血管の確保が手術の成否を左右する大きなカギとなる。本稿においては,頭頸部外科領域における血管吻合の基本手技と移植床血管の選択に関して述べることとす。
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