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連載 シリーズ/耳鼻咽喉科診療に必要な他科の知識
⑨麻酔科・ペインクリニック―最近の麻酔,疼痛の原因と治療
⑨Anesthesia and Pain Control:Recent Advance in Anesthesia Technique and Pain Control
神山 洋一郎
1
,
加藤 里佳
1
Yoichiro Kamiyama
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院麻酔科
pp.745-751
発行日 2003年9月20日
Published Date 2003/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100918
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I.麻酔薬
1.セボフルラン
日本で開発されたセボフルランはMAC:1.71,血液/ガス分配係数:0.63とMACがやや高いが,血液/ガス分配係数は亜酸化窒素(笑気)の0.47に近く,麻酔の導入,覚醒が早く,気道刺激作用がないため,また呼吸・循環系の抑制も少ないので最近は好んで用いられている。ハロタンのようにエピネフリンに対する心臓の感受性を強める作用も少ない。筋弛緩作用もあるため,MACより高い濃度を保てば笑気なしでも十分に麻酔深度が保てる。セボフルランは現在使用されている吸入麻酔薬の中で約80%以上を占める。
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