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内視鏡下副鼻腔手術とその応用―現況と将来展望―
Endoscopic Sinus Surgery and Its Applications―The Present and Future Coal
池田 勝久
1
Katsuhisa Ikeda
1
1順天堂大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.505-512
発行日 2004年7月20日
Published Date 2004/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100628
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I.はじめに
1980年代に入って慢性副鼻腔炎の鼻内経由の手術法に内視鏡が積極的に導入され,内視鏡的副鼻腔手術(endoscopic sinus surgery:ESS)として確立された1)。従来の肉眼視による鼻内手術に比較して,手術の正確度,安全性に向上が認められ,現在標準的手術として国内外で普及している。さらに,鼻腔および副鼻腔の微細な観察が可能となったことによって,種々の鼻・副鼻腔疾患においても応用されるようになった。
本稿では慢性副鼻腔炎に加えて,現在まで報告されているESSの種々の疾患への適応について論じる。さらに,コンピュータやIT(情報技術)の進歩によってESSの適応がさらに拡大する可能性があり,近未来のESSの方向についても論じる。
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