Japanese
English
症候群事典 S
systemic inflammatory response syndrome(SIRS)(全身性炎症反応syndrome)
systemic inflammatory response syndrome(SIRS)
上田 成久
1
,
鈴木 秀明
1
1産業医科大学耳鼻咽喉科
pp.270
発行日 2006年4月30日
Published Date 2006/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100486
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定義・概念
Systemic inflammatory response syndrome(以下,SIRS)は,sepsisの定義統一のため1992年に米国でされた概念である1)。全身性炎症反応症候群と邦訳されるが,その概念が広く普及した現在ではSIRSが使われることが多い。
種々の侵襲による全身性炎症状態をSIRSとし,感染症によるSIRSをsepsisとした。またsepsisでなくても外傷,熱傷,急性膵炎などの非感染性侵襲によりsepsisと同様の全身性炎症を呈する病態が認識され,これらを含めた広い症候群としてSIRSが提唱された1)。
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