鏡下咡語
宇宙実験余話
五十嵐 眞
1
1日本大学総合科学研究所
pp.406-407
発行日 2006年5月20日
Published Date 2006/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100245
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いよいよ宇宙tourism時代の幕開けということのようですが,私が過去40年余にわたって関与してきたいくつかの宇宙実験を通じて得られた体験(専門分野以外の事柄も含めて)の一部をお話ししようと思います。
Astronautsが選び抜かれた人材であることはその顔ぶれをみれば良くわかりますが,宇宙医学の研究者側の顔ぶれをみると,やはりMITをはじめIvy LeagueのHarvardやJohns HopkinsとかCalifornia州やTexas州などの有力大学の面々が名をつらね,学閥の力を強く感じさせられます。宇宙飛行実施関係の方でも,空軍や海軍のパイロット出身が適当に数とか順番をふりわけあってやっている感じです。私がいまだHoustonで働いていたころに選抜されてこられた日本人のastronauts第1期生の毛利,向井,土井の3先生は,ほれぼれするような人柄と素晴らしい才能を兼ねそなえられた方たちで,流石と感じられたことでした。
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