トピックス 耳管機能とその評価
1.耳管(機能)研究の潮流
熊澤 忠躬
1
1関西医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.497-505
発行日 1994年6月20日
Published Date 1994/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900934
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I.耳管研究の歴史
耳管は1562年にイタリアの解剖学者Bar-tolomeus Eustachius (1520-74)によって発見され,その正確な構造,走行,周囲との関係など立彼の著書『聴器の書Epistala de Auditus Or-ganis』に咽頭鼓室管pharyngo-tympanic tubeとして描写されている。しかしこの論文は約200年間ローマ法王宮図書館内に眠っていて世に知られなかった。
Antonic Valsalva (1665-1723)によって,これが発見され,彼はEustachiusに敬意を表してTuba Eustachii (欧氏管)と呼称することを提唱した。
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