特集 囊胞性疾患
1.上顎囊胞
小林 一女
1
,
松本 学
2
1昭和大学医学部耳鼻咽喉科学教室
2関東中央病院耳鼻咽喉科
pp.359-362
発行日 2005年5月20日
Published Date 2005/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100133
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Ⅰ.はじめに
副鼻腔囊胞は,自然口が何らかの原因で閉鎖,狭窄することにより,副鼻腔に分泌物が貯留し形成される。原発性と続発性のものがある。続発性の囊胞は手術,外傷後のものが多い。分泌物の性状で粘液囊胞(mucocele),膿囊胞(pyocele)に分けられるが,両者の混在したものもある。発生部位では上顎洞が最も多く,特に術後性の上顎囊胞が多い。
本稿では上顎囊胞について解説する。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.