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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(3)1991年10月 広島
学術展示
出血性網膜剥離の1例
A case of hemorrhagic retinal detachment
上永吉 達彦
1,2
,
上村 昭典
1
Tatsuhiko Kaminagayoshi
1,2
,
Akinori Uemura
1
1鹿児島大学医学部眼科学教室
2鹿児島県立大島病院眼科
pp.700-701
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908487
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緒言 剥離した網膜下腔に血液が貯留した病態,すなわち網膜下出血あるいは出血性網膜剥離はさまざまな疾病で認められる1)。筆者らは,網膜下出血および脈絡膜剥離の状態で初診し,網膜剥離,網膜下腔の多量の血液貯留および硝子体出血が発生して失明に至った症例を経験した。
症例 患者は73歳.男性。1987年春,右眼の視力低下を自覚したため近医を受診し,投薬を受けたが右眼視力の改善が得られず失明した。1990年12月,左眼の光視症を自覚した。近医で左眼の網膜剥離,網膜出血を指摘され,当科を紹介受診した。
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