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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(2)1991年10月 広島
学術展示
若年性慢性虹彩毛様体炎の臨床像
Clinical features of juvenile chronic iridocyclitis
小阪 祥子
1
,
小竹 聡
1
,
市石 昭
1
Shoko Kosaka
1
,
Satoshi Kotake
1
,
Akira Ichiishi
1
1北海道大学医学部眼科学教室
pp.506-507
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908436
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緒言 これまで筆者らは,小児のぶどう膜炎患者の中で,低年齢で発症し,慢性の経過をとるなど類似の眼症状を呈する患者群が存在することを報告した1)。これらは若年性関節リウマチ(juvenile rheumatoid arthritis, JRA)に合併する慢性虹彩毛様体炎と類似点が多いが,関節症状を欠き,欧米でchronic iridocy-clitis in young girlsと呼ばれる疾患2〜4)に一致していると考えられる。今回,この疾患に相当する症例をまとめ,臨床像および検査所見につき検討したので報告する。
対象,方法 対象は,1987年から1991年の5年間に北大眼科ぶどう膜炎外来を受診した患者のうち,10歳未満で発症した慢性虹彩毛様体炎患者9例である。これらの症例の眼症状と臨床検査成績を調べ,さらに,小児科的にJRAの検索を行った。眼症状の観察期間は1か月から12年3か月で平均5.2年であった。
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