特集 角膜屈折矯正手術を手がける前に
【手術室などの準備—私の場合】オゾン水による消毒
合屋 慶太
1
1こやのせ眼科
pp.1208
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907813
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本院の特徴は「オゾン水」による術野と術者の手の消毒であろう1)。オゾン水については,4ppmのものを使用している。オゾン水の角膜への影響にっいては,角膜上皮への障害は報告されている。角膜実質についての影響はまだわかっていないが,BSS PLUSでオゾン水を洗い流し,かつ中和することで今のところLASIK, PRK, PTKでは大きな問題なく過ごせている。ただ,患者さんにとってはオゾン水での結膜嚢の消毒時にかなりしみるようである。実際には,0.02%ヒビテン溶液で眼瞼皮膚の消毒をし,その後,結膜嚢をオゾン水で消毒したのちBSS PLUSで洗浄・中和し,術野の消毒を終えている。
「オゾン水」の導入については,マイクロケラトームの術野に触れる吸引リングやケラトームヘッドなどの部分の消毒に利用できないかと考えていたが,ケラトーム本体は防水になっていないものが多く,現在のところ利用できていない。
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