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Best病(卵黄状黄斑変性)の光学的干渉断層計(OCT)所見
田村 泰
1
1神戸大学眼科
pp.1945
発行日 2001年12月15日
Published Date 2001/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907566
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卵黄様黄斑変性(vitelliform macular dystrophy)は黄斑部に卵黄様病変をきたす常染色体優性の遺伝性疾患である。卵黄病巣は長い経過中に妙り卵状になり,最終的に萎縮病巣となる。妙り卵期,萎縮期の病巣では,色素上皮細胞や網膜下のマクロファージにおけるリポフスチン顆粒の蓄積が報告されている。しかし卵黄期の卵黄様物質がどこに貯留するかは不明である。
左図は17歳男性の左眼眼底所見である。黄斑部に境界明瞭,色調の均一な卵黄病変を認め,卵黄期にあたると考えられる。左眼視力は1.0(n.c)である。
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