特集 眼科基本診療Update—私はこうしている
2.治療に必要な基本技術
ぶどう膜疾患の治療
サルコイドーシスの治療
笹本 洋一
1
1北海道大学医学部眼科学教室
pp.307-310
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907096
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サルコイドーシスの眼症状
サルコイドーシスは,非乾酪壊死性の類上皮肉芽腫を全身の諸臓器に形成する疾患である。眼病変は肺病変に次いで出現頻度が高く,サルコイドーシス患者の約60〜70%にみられる。本邦では,厚生省特定疾患「びまん性肺疾患」調査研究班のサルコイドーシス診断の手引きが用いられ,眼症状については,眼サルコイドーシス診断の手引きが参考として使用されている1)。
眼症状には,涙腺腫脹,眼瞼肉芽腫,結膜肉芽腫,顔面神経麻痺,外眼筋麻痺,ぶどう膜炎,視神経肉芽腫などがみられるが,ぶどう膜炎が最も多い2)。
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