連載 他科との連携
そう遠くない未来の「連携」
針谷 紀
1
1埼玉医科大学眼科学教室
pp.1598-1599
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906984
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西暦200×年,○×医科大学附属病院眼科外来にて「どうしましたか?」と患者さんに問診すると,3日前から右眼の視力低下を自覚したために受診したとのこと。糖尿病の既往があり,5年前より内服での治療を近医で受けているという。私は,すぐに患者さんの国民ID番号を聞くと,医療ネットワークにアクセスした。もちろん,電子カルテを閲覧することの同意書にサインをもらったのはいうまでもない。最後に,患者さんに暗証番号を入力してもらい,手続きを経て内科のかかりつけ医の電子カルテを閲覧した。投薬内容,最近の血液データなどを確認し,主治医宛に電子メールで,現在の状態についての診療情報の提供を依頼しておいた。明日の午後までには,電子メールで返事が届くはずだ。
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