特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来診療のポイント(主訴から診断まで)—私はこうしている
充血
坂井 潤一
1
1東京医科大学眼科学教室
pp.85-88
発行日 1999年9月30日
Published Date 1999/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906544
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眼科を訪れる患者の主訴として,充血は極めて頻度の高い訴えである。また,充血はさまざまな疾患に認められる所見であり,たとえ充血がその疾患の主たる所見でなかったとしても,疾患の重要なシグナルとなる(Zoom up 1参照)。すなわち,充血で初めて病気だと気付き来院する患者が多く,医師にとっては,充血をきたす多彩な疾患を鑑別し(図),そして的確な診断を速やかに下すことが求められ,これが疾患の予後に重大な影響を及ぼす例も少なくない。
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