特集 オキュラーサーフェスToday
Ⅴ トピックス—基礎と臨床
微生物学
バイオフィルムと眼感染症
亀井 裕子
1
1東京女子医科大学附属第二病院眼科
pp.200-202
発行日 1997年10月20日
Published Date 1997/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905639
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近年,難治性細菌感染症の原因として,細菌バイオフィルム形成の関与が注目されている。これまで眼科領域においても,眼内レンズ(以下,IOL)挿入眼に発症した眼内炎に細菌バイオフィルム形成がみられた例が報告され1),またIOL,コンタクトレンズ(以下,CL)などのバイオマテリアルに実験的にバイオフィルムを形成しうることが確認されている2,3)。
本項では細菌バイオフィルムの概念および眼科臨床におけるバイオフィルムの関与について最近の知見を述べる。
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