オキュラーサーフェスと私
オキュラーサーフェスと私
木下 茂
1
1京都府立医科大学眼科学教室
pp.85
発行日 1997年10月20日
Published Date 1997/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905605
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オキュラーサーフェス(ocular surface)という概念と言葉は,Richard A Thoftが生み出したものと記憶している。彼は1979年にBostonの出版社Little Brownから,『Ocular Surface』という通称“red book”と呼ばれる本をInternational Ophthal-mology Clinic Seriesの一つとして出版した。
この中でオキュラーサーフェスの概念をまとめあげ,眼表面を角膜あるいは結膜というように個々にみるのではなく。全体として捉えることを提唱したわけである。その後,この概念は非常に有用なものとして広く使われるようになったが,最近ではこの言葉の使用範囲が拡大しすぎて,概念が混乱しているように感ずることもある。
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