Japanese
English
連載 眼の組織・病理アトラス・124
眼窩骨の好酸球性肉芽腫
Eosinophilic granuloma of the orbital bone
大西 克尚
1
,
猪俣 孟
2
Yoshitaka Ohnishi
1
,
Hajime Inomata
2
1和歌山県立医科大学眼科学教室
2九州大学医学部眼科学教室
pp.120-121
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905215
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眼窩骨の好酸球性肉芽腫eosinophilic granulomaは比較的稀な疾患である。骨の好酸球性肉芽腫,Letterer-Siwe病,Hand-Schuller-Christian病はLangerhans細胞の増殖症で,histocytosis XあるいはLangerhans cell histiocytosisとして一括されている。好酸球性肉芽腫は発病前に外傷の既往があることが多いので,外傷説や感染説もあるが,真の病因は不明である。
眼科領域では上眼瞼腫脹,腫瘤形成などで発症し,疼痛を伴うこともある。前頭骨が好発部位のひとつである。その他,骨盤,大腿骨,肋骨,鎖骨などにも発生する。単発性の場合と多発性の場合があり,全身の骨を系統的に侵すこともある。
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