Japanese
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連載 眼科図譜・335
水晶体前方移動による狭隅角と脈絡膜剥離を伴った頸動脈海綿静脈洞瘻の1症例
A case of carotid-cavernous fistula associated with narrow angle and choroidal detachment
中西 徳昌
1
,
白土 城照
1
,
根本 繁
2
Norimasa Nakanishi
1
,
Shiroaki Shirato
1
,
Shigeru Nemoto
2
1東京大学医学部眼科学教室
2東京大学医学部脳神経外科学教室
pp.1332-1334
発行日 1994年7月15日
Published Date 1994/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410903932
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緒言
頸動脈海綿静脈洞瘻(carotid-cavernous fis—tula:CCF)の眼症状としては眼球突出,高眼圧などが知られているが,狭隅角や脈絡膜剥離を伴うことは稀である。海外ではCCFに閉塞隅角緑内障を合併した症例が報告されており1),本邦でも脈絡膜剥離を合併した症例の報告はあるが2),狭隅角と脈絡膜剥離を伴った症例は本邦ではまだ報告がない。今回筆者らは,CCFに水晶体前方移動によると考えられる狭隅角と脈絡膜剥離を認めた症例を経験したので報告する。
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