特集 白内障手術 Controversy '93
白内障をめぐる22のControversy
術後視機能—各種レンズの特性から
市川 一夫
1
1社会保険中京病院眼科
pp.180-183
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901943
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“術後視機能”(紫外線吸収眼内レンズ,着色眼内レンズ,グレア,コントラスト感度)のタイトルでのcontroversyについて限られた誌面で述べるとすると,グレア,コントラスト感度の視機能面から,クリアー眼内レンズ(以後クリアーレンズと略す),紫外線吸収眼内レンズ(以後UVレンズと略す),着色眼内レンズ(以後着色レンズと略す)のそれぞれの利点と欠点を明らかにし,どのレンズが最も有利かと論ずることになる。UVレンズと着色レンズの特徴は,クリアーレンズに比して分光透過特性が異なることであるから,グレア,コントラスト感度とは別に,色覚,光覚についても論ずる必要があるので,これらを加えなければならない。
まず議論を始める前に,レンズの特徴について述べる。
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