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特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京
学術展示
網膜色素変性症に対するアセタゾラミドの効果—特に黄斑浮腫について
Effect of systemic acetazolamide on retinitis pigmentosa and associated macular edema
塩野 貴
1
,
加藤 圭一
1
,
千田 靖
1
,
中沢 満
1
,
玉井 信
1
Takashi Shiono
1
,
Keichi Kato
1
,
Yasushi Chida
1
,
Mitsuru Nakazawa
1
,
Makoto Tamai
1
1東北大学医学部眼科学教室
pp.500-501
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901551
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- Abstract 文献概要
緒言 網膜色素変性症は末期まで中心視力が保たれることが多い。しかし,黄斑部病変が存在すると早期から視力が低下する。この黄斑部病変の1つに黄斑浮腫がある。この黄斑浮腫に対する治療法としてGrid pattern光凝固も考案されたが,満足のいく治療法ではなかった。最近になって,Coxら1)はこれに対し炭酸脱水酵素阻害剤であるアセタゾラミド内服による治療法を考案しよい結果を得ている。さらにChenら2)は,アセタゾラミド内服によって視野の改善した症例を報告し,網膜色素変性症自体への治療効果も期待されている。筆者らもすでにアセタゾラミドの有効であった症例を報告3)しているが,今回はさらに種々の黄斑病変をもつ症例に本剤を試みたので,その結果を報告する。
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