眼科の控室
眼底撮影のコツ/嚢
Bonin
pp.416
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901511
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良い眼底写真をとるためには,いくつかの勘どころがあります。大別すると,画面一杯に眼底が入っていて変な反射がないことと,良いピント,それに適正露出ということになるかと思います。
第一の件では,画面の隅に三日月の「けられ」がなく,また,画面の中央に黒い点が出ないということになります。これの最大の原因は,患眼と眼底カメラの「軸合わせ」が正しくないことです。眼底カメラを少し左右に動かして,一番はっきり眼底が見えるところにカメラの位置を設定するのがコツです。また,カメラの対物レンズと患眼との距離が正しくないと,画面の中央に黒い点ができるので,これも,カメラを前後に動かして,眼底が明瞭に見えるように位置を設定します。前者はXY軸の問題,後者はZ軸の問題ということにもなります。もちろん,カメラの光軸がZ,そして虹彩と平行な面がXとY軸の意味でのことです。
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