今月の主題 眼科画像検査―最近の進歩
技術解説
蛍光眼底撮影
石本 一郎
1
,
田野 保雄
1
Ichiro ISHIMOTO
1
,
Yasuo TANO
1
1大阪大学医学部眼科学教室
キーワード:
蛍光眼底撮影
,
散瞳
,
糖尿病網膜症
Keyword:
蛍光眼底撮影
,
散瞳
,
糖尿病網膜症
pp.1324-1329
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916941
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蛍光眼底撮影は,網膜の特質―散瞳という特に苦痛・障害のない処置を行うことにより,直接網膜血管を観察できること,血管―網膜柵が存在し,血管内に注入した色素が容易に血管外に漏出しないこと―を利用した検査法です.
この検査法により,①網膜局所での循環動態,②網膜血管の異常,③網膜色素上皮の異常を知ることができます.本稿では,それぞれの代表疾患として網膜中心静脈閉塞症,糖尿病網膜症,中心性網脈絡膜症を例に取ってこの検査法の概略を説明しました.また,加齢性黄斑変性症を例に取り,最近導入されたICG蛍光眼底検査法についても若干触れてみました.〔臨床検査37(13):1324-1329,1993〕
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