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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(5)1991年10月 広島
学術展示
視神経乳頭浮腫で発見された上矢状静脈洞血栓症
Papilledema led to detection of superior sagittal sinus thrombosis
中村 桂三
1
,
近藤 智恵
1
,
池袋 信義
1
,
久保田 伸枝
1
Keizo Nakamura
1
,
Chie Kondo
1
,
Nobuyoshi Ikebukuro
1
,
Nobue Kubota
1
1帝京大学医学部眼科学教室
pp.1046-1047
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901240
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- Abstract 文献概要
緒言 頭蓋内圧亢進は存在するが,脳腫瘍などの占拠性病変や脳室拡大はなく,髄液も圧以外は正常である症候群を,仮性脳腫瘍(pseudotumor cerebri)というが,その原因として静脈洞血栓症がよく知られている。本症では,頭痛の他に視力障害や羞明もみられ,また視神経乳頭浮腫は重要な他覚的所見の1つとされており1),眼科受診をきっかけに発見される可能性もあるが,従来,眼科からの報告は稀である。
今回,筆者らは,視神経乳頭浮腫で発見され,治療経過に伴って,興味深い眼底所見の推移を示した上矢状静脈洞血栓症の1例を経験したので報告する。
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