増刊号 診断基準とその使い方
X.神経・筋
5.上矢状静脈洞血栓症
荒木 信夫
1
,
厚東 篤生
1
1慶応義塾大学医学部・神経内科
pp.2206-2207
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222063
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上矢状静脈洞血栓症は従来,ほとんど剖検によりはじめて診断されてきた.近年,脳血管撮影やCTスキャンの開発により,生前に診断される症例が多くなり,さまざまな知見が得られてきたが,症状も多様であり,比較的稀な疾患でもあるため,診断基準の作成は困難であるし,実際に作られていない.ここでは,診断に役に立つと考えられる症状,基礎となる疾患,検査所見などを中心に述べる(表).
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