特集 眼科基本診療—私はこうしている
治療に必要な基本技術
眼脂が続く新生児の対処—涙嚢洗浄とブジーの実際
藤井 一郎
1
1藤井眼科
pp.118-119
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900896
- 有料閲覧
- 文献概要
生後すぐ,生後1週間前後から,1か月以内に眼脂がみられ持続し,片眼に多く,眼脂の割に結膜所見が軽い,結膜炎の治療でも眼脂が減らないといった経過,症状で受診する新生児にしばしば遭遇する。涙嚢部指圧で排膿をみることもあり,涙嚢洗浄で逆流があれば先天性鼻涙管閉塞の診断がつく。産科,小児科で結膜炎と診断され,点眼薬の投与を受けている例も多く,正しい診断,治療を受けていないことがある。そこで本症の診断,治療についてのべる。
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.