特集 眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来における診断のポイント—私はこうしている
主訴からみた疾患
眼脂
竹中 康雄
1
Yasuo Takenaka
1
1都老人医療センター眼科
pp.1502-1503
発行日 1989年9月30日
Published Date 1989/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210977
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眼脂は結膜の炎症に伴い起こることがほとんどであるが,主病変が角膜や涙嚢炎であることも多く,睫毛による刺激が原因のこともあるため表1に従って検査を進める。
流行性角結膜炎は外来で嫌われる疾患であるが,角膜ヘルペスを誤診しステロイド点眼薬を使用すると角膜病変を悪化させるため細隙灯顕微鏡による検査が必要である。ウイルス性結膜炎の中で単純ヘルペス,水痘・帯状ヘルペスによる結膜炎は稀なものではない。いずれの施設でも可能な手段ではないが,現在ではヘルペスウイルスは螢光抗体法により迅速に確定診断が出来る。
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