特集 眼科基本診療—私はこうしている
巻頭言
広い視野,柔軟な考えとよい耳—白内障手術を受けて考えたこと
三島 済一
1
1東京厚生年金病院
pp.6-9
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900856
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はじめに
この特集は,眼科診療の基本について,それぞれの分野の得意な人達がそのコツなども含めて書いてくれることになっている。基本的な診療技術に習熟することは,よい診療をするための絶対的な条件であることはいうまでもない。診療を行うには,技術だけではなく,広い知織に基づいた考え方の他に,診療の倫理が必要である。前者は,いわゆる経験といわれているものの一部をなすものであるが,しかし,単なる経験だけではなく合理的な考え方が大切だと思う。また,いかなる医療を行う場合も医療の倫理が基礎になければならない。
この特集の巻頭では,細かい話は抜きにして倫理と考え方について少し述べた後で,私は最近片眼白内障手術を受けたので,患者としての体験を述べて,皆さんの参考に供したいと思う。
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