増刊号 6年前の常識は現在の非常識!—AI時代へ向かう今日の眼科医へ
Ⅶ.ぶどう膜
アダリムマブによる難治性ぶどう膜炎治療のアップデート
竹内 大
1
1防衛医科大学校眼科学講座
pp.202-207
発行日 2024年10月30日
Published Date 2024/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215354
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ここが変わった!
以前の常識
・2007年にぶどう膜炎治療に抗腫瘍壊死因子(TNF)製剤であるインフリキシマブが認可されたが,その適応は難治性ベーチェット病(BD)ぶどう膜炎に限られていた.
・そのため,1990年代からのBD以外の難治性非感染性ぶどう膜炎治療の中心は,副腎皮質ステロイド,免疫抑制薬であった.
現在の常識
・2016年に同じく抗TNF製剤であるアダリムマブが難治性ぶどう膜炎の治療に認可され,広く用いられている.
・既存の治療に抵抗性なぶどう膜炎においても眼炎症の寛解,副腎皮質ステロイドの漸減中止,視機能の改善が得られるようになった.
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