増刊号 6年前の常識は現在の非常識!—AI時代へ向かう今日の眼科医へ
Ⅴ.結膜・角膜
Special Lecture
感染性角膜炎診療ガイドライン
井上 幸次
1
1日野病院眼科
pp.120-122
発行日 2024年10月30日
Published Date 2024/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215336
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はじめに
「感染性角膜炎診療ガイドライン」は,2006年に第1版が日眼会誌に掲載され,さらに2013年に改訂されたが,現在のガイドラインのようなevidence-basedのものではなく,日本の専門家の意見を統合したeminence-based(experience-based)のもので,ガイドラインというよりも教科書的な色彩の濃いものであった.しかし,クリニカルクエスチョン(clinical question:CQ)を設けて文献を集め,エビデンスレベルを評価するMindsの方法でガイドラインを策定することが求められるようなったため,それに則り大幅に改訂した第3版を2023年10月に日眼会誌に掲載した.
本稿では,そこに掲載された7つのCQについて述べ,私見もまじえて解説する.
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