--------------------
あとがき
黒坂 大次郎
pp.142
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215083
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
世界情勢は,ウクライナ危機も目処が立たないうちにパレスチナ問題はますます混迷の度合いを深めている。国内に目を向けると,円安が進み1ドルは150円を突破し,物価高も定着してきてしまった。卵は1パック100円前後から300円前後へと値上がりしたと秘書さんたちは嘆いている。病院内のレストランでは,知らない間にオムライスがメニューから消えた。阪神タイガースも日本一となった。いやこれは当たり前です,慶應義塾高校が甲子園で優勝したと書きなさいと隣の眼が言う。
さて,眼科関係の医療材料も多くを海外製に依存している。米国からしてみれば,日本に1万5千円で輸出していた材料は,150ドルだったのに今は100ドルにしかならない。保険診療のものであれば,保険点数が物価高に連動して上がるわけではないので,そのうち日本は相手にされなくなるのではと危惧するばかりだ。日本発のものができないと,状況の改善は難しいのではないか。若い世代の奮起を期待したい。
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.