今月の表紙
前囊収縮
木内 聡子
1
,
鈴木 康之
2
1南葛金町眼科
2東海大学
pp.692
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214811
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- 文献概要
患者は81歳,女性。初診時の視力は右(0.5)左(0.8),白内障,浅前房,落屑症候群が認められたため,当院にて超音波水晶体乳化吸引術および眼内レンズ挿入術を施行した。
術後の視力は左右とも(1.2)であった。術後1か月で右眼の曇りを自覚し,前眼部に炎症があり点眼薬で様子をみていたが,術後2か月に単眼性の複視を訴え,わずかな前囊収縮が認めた。さらに術後3か月には瞳孔径にかかり視力が(0.6)と低下したため,前囊剪刀で前囊を拡張し前部硝子体切除を行い,現在の視力は右(1.2)と経過良好である。
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