増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点
8 角膜
DALK
福井 正樹
1,2,3
1東京歯科大学市川総合病院眼科
2南青山アイクリニック
3慶應義塾大学医学部眼科学教室
pp.125-127
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213760
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手術・治療の概要
深層層状角膜移植(DALK)とは,角膜パーツ移植の1つであり,角膜実質の病変をターゲットとして実質を移植する術式である1)。代表的な対象疾患としては,実質混濁を起こす角膜ジストロフィ,角膜実質炎・感染後の角膜混濁,実質の菲薄を伴う円錐角膜(図1)などがある。
実際の診療で注意すべき点は,内皮障害が起きていないかの判断である。スペキュラーマイクロスコープで角膜内皮細胞密度,形状を確認することが必須である(図1b)が,時として角膜実質混濁のため内皮細胞密度・形状の判定が困難であり,内皮炎を伴う病態で角膜内皮障害があると判断されるときにはDALKではなく,全層角膜移植(PKP)を選択する必要がある。
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