Japanese
English
連載 眼炎症外来の事件簿・Case16
急激な近視化が主訴で受診した38歳女性
38-year-old female complained of acute myopia
曽我 拓嗣
1
,
蕪城 俊克
2
Hirotsugu Soga
1
1東京大学医学部附属病院眼科
2自治医科大学さいたま医療センター眼科
キーワード:
感冒症状
,
近視化
,
漿液性網膜剝離
,
脈絡膜肥厚
,
充盈欠損
Keyword:
感冒症状
,
近視化
,
漿液性網膜剝離
,
脈絡膜肥厚
,
充盈欠損
pp.1556-1560
発行日 2019年12月15日
Published Date 2019/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213420
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患者:38歳,女性
主訴:両眼視力低下
既往歴・家族歴:特記すべき事項なし。
現病歴:2016年3月までは−0.25D程度のごく軽い近視であった。同年12月下旬に胃痛,膀胱炎症状,発熱,震え,しびれがあった。2017年1月初旬の深夜に両眼の視力低下を自覚し,2日後に近医眼科を受診したところ,−2.50D程度の近視の進行を指摘された。その3日後には,右−4.25D,左−5.25Dと近視化がさらに進行していた。1月中旬に原因の精査を目的に東京大学医学部附属病院眼科(以下,当科)を紹介され受診した。当科紹介時には,トロピカミド点眼液(ミドリン® M点眼液0.4%)を両眼眠前1回を処方されていた。
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