増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準
6.神経・外眼部・腫瘍などの疾患
2)外眼部疾患
睫毛内反手術
上笹貫 太郎
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科感覚器病学眼科学
pp.352-357
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212938
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ここが変わった!
以前の常識
●先天睫毛内反症は,皮膚穿通枝の脆弱により前葉(皮膚,眼輪筋)の乗り上げが原因で起こるとされていた。
●Hotz変法に代表される皮膚切開法が主流となり,再発率の高い埋没法は症例を選んで行う。
現在の常識
●先天睫毛内反症のなかには,睫毛乱生を伴うものや後葉の引き込みによって前葉の乗り上がりが強調されている症例も存在する。
●睫毛乱生の程度や後葉の引き込みを認める症例では,皮膚切開法でも再発の可能性があり,睫毛の外反を補助するlid margin splitや後葉の位置を是正するLERs切離などを併施する。
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