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連載 目指せ!眼の形成外科エキスパート・第16回
眼表面の敵—睫毛内反症と睫毛乱生症に対する治療
Surgical correction of epiblepharon and trichiasis, major cause of ocular surface morbidity
幸島 究
1
Kiwamu Kohjima
1
1京都大学医学研究科形成外科
pp.1794-1797
発行日 2015年12月15日
Published Date 2015/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211654
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はじめに
東洋人の小児によくみられる「さかまつげ」と「蒙古ひだ」。これらは,いずれもわれわれがもつ解剖学的特徴と密接に関連しています。したがって,日々の診療で蒙古ひだ(内眼角贅皮)を伴うさかまつげ(睫毛内反症)の子どもに出会う機会がおのずと多くなります。頻繁に遭遇する疾患ですからしっかり知っておいて損はありません。
次に睫毛乱生症。これは眼表面への悪影響が大きく,しかも治療が容易ではない難敵です。簡単によい結果が得られるものでないという認識を患者さんと共有したうえで対策を立てていくことが大切です。
まぶたが原因となるこの「眼表面の大敵」について一緒に勉強してまいりましょう。
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